新型コロナウイルスの影響で在宅勤務が一般的になってから数年が経ちました。
私自身も最初は「通勤がなくなるなら最高じゃないか」と思っていましたが、実際に在宅勤務を始めてみるとメリットばかりではないことに気づきました。
とくに初期段階では、
「メリハリのつけ方が分からない」
「時間管理が雑になり仕事時間が延びる」
「オフィスのような雑談がなくモチベーションが上がりにくい」
といった悩みを抱えていました。
そこで、私の実体験から得られた教訓やコツをまとめてみました。
ワークライフバランスを整えたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
1. 明確なタイムスケジュールを作る
なぜタイムスケジュールが重要か
オフィスに通勤していた頃は、始業時間や終業時間が自然に区切りになっていましたが、
在宅勤務ではついダラダラ仕事をしてしまい、
気づくと夜遅くまでパソコンに向かっていることがありました。
そこで取り入れたのが、明確なタイムスケジュールの設定です。
私が失敗から学んだこと
- 「仕事開始時間」を守れない
以前は「通勤がないからもう少し寝ていられる」と思い、
気づけば始業が30分、1時間とズレていき、夕方以降に作業が押す悪循環がありました。 - 昼休憩を取らずに集中力が切れやすかった
オンライン会議などが詰まっていると、つい食事もパソコンの前で済ませてしまい、
結果的にパフォーマンスが落ちていました。
具体的なスケジュールの立て方
- 始業時間と終業時間を固定する
私の場合は「朝9時〜午後6時まで」を基本ルールとし、
終業後はPCの電源を落として別室へ移動することで、
仕事とプライベートをしっかり分けるようにしました。 - 休憩時間をGoogleカレンダーやアプリで通知
「12時〜13時はランチ休憩」「15時頃に10分のストレッチ休憩」などを決め、
アラームが鳴ったら強制的に一度席を離れるようにしたところ、
午後の集中力が格段にアップしました。
2. 作業環境を整える
ワークスペースを確保する
在宅勤務初期はダイニングテーブルで仕事をしていたのですが、
家族が食事をするときは一旦PCをどかさないといけないなど、集中力をそがれるシーンが多発。
そこで、思い切って小さめのデスクとオフィスチェアを購入し、
部屋の一角に専用のワークスペースを設置しました。
快適さと生産性を両立するコツ
- 椅子と机の高さを調整して姿勢を保つ
姿勢が悪いと肩こりや腰痛の原因になります。
私の場合、座面の高さを変えられるオフィスチェアにしたことで長時間座っても疲れにくくなりました。 - ほどよい明るさの照明を用意する
夕方になると部屋が薄暗くなり集中力が落ちるので、
机上にデスクライトを置いて光量を確保しています。
また、夕方から夜にかけては温かみのある電球色に切り替えることでリラックス効果を狙っています。 - イヤホンやヘッドセットの活用
隣の部屋で家族がテレビを見ているときや、外で工事の音がする場合など、
ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンを使うと集中度がぐっと上がります。
3. オフラインとの区切りを意識する
プライベートと仕事の境界
以前は終業後もついPCを開きっぱなしにしてしまい、
SNSの通知を見るついでに仕事用のメールをチェックしてしまう…という悪癖がありました。
これでは頭の中が常に「仕事モード」になってしまい、精神的な疲労が高まります。
私が実践している区切りのつけ方
- 終業後はPCをシャットダウンし、仕事用のツールをまとめて収納する
我が家ではリビングの押し入れにPCグッズをしまえるようにしているので、
終業後は「物理的に片付ける」ことを徹底しています。 - 仕事着と部屋着を分ける
最初はパジャマのまま仕事をしていたこともありましたが、
やはり服装を変えると気分が変わり、作業効率が上がります。
終業後に部屋着に着替えることで、プライベートタイムにしっかり切り替えられます。 - 通知をオフにするアプリを導入
スマホのアプリで指定した時間帯に
仕事用メールやチャットの通知が来ないように設定しています。
これだけでストレスが格段に減りました。
4. コミュニケーションを積極的に取る
在宅勤務でも連携は大切
在宅勤務を始めてから感じたのが、雑談や何気ない相談の機会が激減することです。
オフィスにいるときは隣の席の同僚に気軽に声をかけられましたが、
リモートでは「ちょっとしたことでもオンライン会議を立ち上げるのは気が引ける」
という心理的ハードルがあります。
私のコミュニケーション術
- オンラインでの雑談タイムを設ける
チームメンバーとの短いコーヒーブレイクタイムを週に1回設けています。
仕事とは無関係の雑談をすることで人間関係がスムーズになり、いざというときの相談もしやすくなりました。 - チャットツールを活用してこまめに質問
些細な疑問でもチャットで聞ける環境を整えることで、情報共有がスピーディーになりました。
最初は「忙しそうだから申し訳ない」と遠慮していましたが、
業務が滞るよりはお互いにとってメリットが大きいと実感しています。 - 意図的に音声通話やビデオ通話を組み込む
チャットだけだとニュアンスが伝わりにくいことも多いので、
ビデオ会議ツールを使った1対1の打ち合わせを1日1回程度設けるようにしています。
相手の表情が見えると安心感が得られ、信頼関係も深まります。
5. メンタルケアを忘れない
ストレスと向き合う大切さ
在宅勤務では、人と直接会う機会が減るため、気軽な雑談やちょっとした発散が不足しがちです。
私の場合、出社していたときは昼休みに同僚とカフェへ行ってストレスを発散していましたが、
在宅勤務ではその機会が大幅に減りました。
おすすめのメンタルケア習慣
- 5分間ストレッチを朝・昼・夕方の3回実施
体をほぐすだけで頭もスッキリします。
YouTubeのストレッチ動画を見ながらできるので気軽です。 - 散歩やジョギングで気分転換
昼休みや仕事後に近所を10分程度歩くだけでもリフレッシュになります。
定期的に外の空気に触れ、太陽光を浴びると、気分も前向きになりやすいです。 - 仕事仲間や友人とのオンライン飲み会・ゲーム会
オンラインでボードゲームやパーティゲームをするのが個人的なおすすめです。
意外な一面が見えたり、共通の話題ができたりして、孤独感が緩和されます。
まとめ
在宅勤務は自分のペースで仕事がしやすい反面、
オフィスでは自然に行えていた区切りやコミュニケーションが不足しがちです。
私自身の経験から言えるのは、
「在宅勤務だからこそ必要なルールや工夫を作ることが大切」ということです。
明確なタイムスケジュール、快適な作業環境づくり、オフとオンの切り替え、
積極的なコミュニケーション、そしてメンタルケア――この5つを押さえることで、
在宅勤務でも充実したワークライフバランスを維持できます。
「通勤がないから楽」というイメージだけで終わらせるのではなく、
新しいワークスタイルに合った自分なりの習慣や環境を作り上げることが大切です。
ぜひ皆さんも、自分に合った方法を試してみてください。
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